おんぶはいつから?

良く、「首が座ったらおんぶができるから育児が楽になる」と言う話聞きませんか?

これ、間違いです。と言うか、私は薦めしていません。

首が座るとは、首周りの筋力が発達して、頭を持ち上げて、支えることができるようになったことを示します。

首が座ったかどうかの基準は

  • 引き起こし反射ができる
  • 縦抱きでも支えられずに頭がぐらぐらしない
  • 自由に顔の向きを変えられる

などがあります。

これらの基準を満たしていると首が座ったとなるわけですが、
首が座ってからできるようになる育児動作は、

「赤ちゃんの脇などに手を入れ、首を支えずに抱き上げる事」

だけです。

しかも、首座りは直ぐに完璧になるわけではなりません。
徐々に筋力がついて、頭の重みに耐えられるようになるので、乳幼児健診などで、首が座っていると言われたからと言って、首を支えずに不意に抱き上げると、赤ちゃんは対応できない時があります。
ですので、首が座った後でも首を支えずに抱き上げる時はゆっくりと抱き上げてあげてください。

おんぶは本当はいつからか?

本題の「おんぶ」ですが、
私は「お座り」ができるようになってからお勧めしております。
縦抱きも同様にお座りができてからとお伝えしております。

お座りができて初めて、赤ちゃんが自力で骨盤が背骨を支え、背骨は重たい頭を支えると言う筋力とバランス力が身につきます。

つまり、首が座っただけでは首から上の部分しか自力では支える筋力がないので、おんぶや縦抱きでは負担が大きすぎることになります。

ですので、首が座ると、おんぶや縦抱きは危険がないとは言えますが、赤ちゃんにとっては負担なのであまりお勧めできないのです。

ちなみにここで言う「お座りができる」とは、赤ちゃんが自分で座り姿勢をとることが出来るようになったことを示します。座らせたら、座っていられると言う状態は「お座りができる」とは言えません。

お座りができてからは赤ちゃんにも負担が少ないので、おんぶをしても良いのですが、
実は、私は「おんぶ」アンチ派です。

「抱っこ」ではなく「おんぶ」をする目的は赤ちゃんを泣かせないようにして家事などをやり遂げることですよね?

私は、おんぶしないと家事ができないなら、家事しなくていいです!と声を大にして言いたいのです。だから「おんぶアンチ派」です。

おんぶってママの体にも負担で、赤ちゃんの運動の機会を奪うことだと思っています。
これは抱っこも同じです。

おんぶの場合は、おんぶしたらしっぱなしで、長時間に及ぶことが多いです。

赤ちゃんを泣かせていていいと言うことではありませんが、赤ちゃんには動き回ることがとても大切ですので、泣きながらでも動き回ることにも意義があります。

早すぎるおんぶはお子さんにも影響が

以前に、お子さんの発達の遅れの相談でケアに来たママさんがいました。
お話を聞いていると、2歳上のお子さんにお世話などのために、首座り後からかなりおんぶをしていて、寝たら置いて、起きたらおんぶの繰り返しだったそうです。
当時1歳半でしたが、まお座りがやっとでした。
おんぶをやめて、自由にさせたら、通常の倍以上の速度で発達をして、遅れをあっという間に取り戻しました。

おんぶして、ママ自身の体に負担かけて、その結果として、子供の発達が遅れるって。。。
踏んだり蹴ったりですよね?それなら泣かれている方が良くないですか?

赤ちゃんが泣いてどうしても家事が進まないのなら、家事のタイムスケジュールを考え直して、ご主人が居る時間にやるようにしたり、工夫をすると、おんぶしなくてもできるようになると思います。

そうしないと、ご主人には育児と家事の両立の大変さが伝わっていないかもしれません。

ワンオペ育児が多いので、おんぶで家事をしている方、多いと思います。

でも、ワンオペだからこそ、ご主人に育児と家事の両立の大変さを知ってもらうために、「子供が泣くから家事ができなかった」とアピールすべきだし、アピールが足りないからご主人が大変さをわかっていなくてワンオペになっているのかもしれません。

ママさん達〜!おんぶしてまで家事なんてやらなくていいですよ〜!

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