妊活中、妊娠中はワークバランスを再検討しましょう

仕事をしている妊婦さんが多いですよね?
私は、妊娠中のお仕事は細く長く、2割引き位の気持ちでと、お伝えしています。

「無理しない様にしている」よく言いますが、この無理しないって結局100%で働くことです。無理するとは100%以上になることですから。
これでは、妊娠中はダメです。

人間の体にとって、最優先されることは、生命の維持です。
妊娠は人間にとって、余分なことで、生命の維持より優先されることではありません。つまり、余裕で生命が維持できる状態ではないと妊娠の維持は難しいと言うことになります。
妊娠の為にせめて2割の力を残して欲しいです。

妊娠はお腹の中の赤ちゃんの「育児」と言い換えることもできます。
仕事と家事と育児です。
力を使い切ると育児ができません。

不妊治療中の女性にも考えて欲しい働き方

これは不妊治療している人にも言えることです。

「肉体的・精神的に不健康な状態になると身体エネルギーの大部分はその個体自体の修復・改善に費やされ、次世代を生み出すエネルギーはほとんどなくなってしまう」
これは「不妊ケアABC」より抜粋したものです。

妊娠するためには身体のエネルギーに余裕が必要ということです。

体調が悪ければ、そこを改善するために、エネルギーが使われ、
疲れていれば、疲れをとって体を回復するためにエネルギーが使われます。
痩せている場合は、痩せていることでエネルギーが不足します。
太っている場合は、太っていることが負担となり、エネルギーが使われます。
持病があっても、そこを改善するために、エネルギーが使われます

仕事が忙しく、時間に余裕がない。

忙しいと疲労して、その回復にエネルギーが使われてしまいます。
時間がないと、疲労を回復させることさえできないかもしれません。
痩せている人、太っている人も、時間がなければ食生活を整えることが難しいかもしれません。

ケアの予約時間、ギリギリで慌てながらきたり、予約の変更が多かったする人は、妊娠中に切迫早産になったりすることが多いです。
また、不妊治療をしている人にも、この様な人が多いです。

やっぱり余裕が重要だなとつくづく思ってしまいます。

妊娠と妊娠の継続には体力が必要だから

「妊娠は病気ではない」と良く言いますが、私は「妊娠は病気ではないから辛い」のだと思っています。

病気だと、仕事を休んだりできますが、病気ではないので仕事を休めず、普通に過ごさなければいけないところに辛さがあります。

「つわりも病気じゃない!甘え!」なんて言う人もいますが、これも病気じゃないから辛いのです。病気じゃないから、薬で治すこともできず、でも、病気並みに吐きまくり、食べられない。。。
時につわりが悪化し、重症悪阻で入院する方もいます。それはそれで辛いですが、入院になれば仕事も休めて家事からも解放され、点滴してもらうことができ、症状を改善させてもらえうだけマシかもしれません。

入院までいかない人も、二日酔いや、子供からロタウイルス感染症をもらった時並みには辛いものです。でも、なかなか仕事も休めず、家事もしなければいけない状況はある意味とても辛いです。しかも、下手したら、産むまであるかもしれない不安。。。

つわりが収まっても、妊娠中って、体は辛いです。
体は重いし、動くと息が切れたり、なんとなく気分が悪かったり。。。
でも、仕事も家事もやらなければいけない。

家族や職場の人は、妊婦さんは、妊娠というタスクが増えると考えてあげてください。妊娠、仕事、家事を同時にこなす、、、当然、今まで通りに仕事と家事はできなくなると考えてあげて欲しいです。
そして、妊婦さん本人も、そのこと自覚して、妊娠という育児のためのエネルギーを残すワークバランスを検討していただきたいです。

妊娠と妊娠の継続のためには「余裕」のあるワークバランスを!

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