赤ちゃんの便秘と下痢の見分け方とその対応

何日でないと便秘なの?
うんちが出てない時どう対処したらいいの?
毎回綿棒刺激していていいの?
赤ちゃんのうんちっていつも柔らかいけど下痢してるの?
赤ちゃんの下痢ってどんな?

なんて、赤ちゃんのうんち問題に振り回されますよね〜。

赤ちゃんのうんちの回数は、さまざまで、1日1回の子から、授乳毎にする子もいます。
その子のうんちのペースを知ることが大切だとは思います。

3日でないと便秘かも

でも、3日うんちが出ていないと、さすがに便秘気味なので、綿棒浣腸をしてあげるといいです。

でも、毎回綿棒浣腸って、、、なんだか気になりますよね?
自力で出せないの?と心配にもなると思います。
しかも、綿棒浣腸すると、出てくるうんちはドロドロで、こんな柔らかいのになんで便秘なの?って不思議になりませんか?

赤ちゃんがリラックスできていないとうんちは出にくくなります。
肛門の筋肉が緩まないと出すことができません。

赤ちゃんって意外と緊張しています。
慣れたママさんの子宮の中での水中の生活から、突然、外の世界に出てきて、急に重力のある生活で緊張しています。

しかも赤ちゃんはこの重力の中で、力を調整して、自由に体を操ることもできないので、気持ちがいい体勢をとることができず、リラックスできない状態で、緊張しています。

便秘には赤ちゃんのリラックスが大事

赤ちゃんの手足が冷たかったり、皮膚の血管が見えて網目模様になっていたり、ちょっとした物音に反応したりするのは緊張しているサインです。
そうなると便秘にもなりやすいです。

ケアルームにママさんと一緒にきた赤ちゃんが、ケアルームの「まるまるクーハン」に寝ている時にうんちを大量にして、ママさんが「綿棒浣腸しないといつも出ないのに〜!」と驚くことがしばしばあります。

そんな赤ちゃんは、手足も暖かく、ピンク色になって、大きな声にも反応することなく、寝ています。
すっかりリラックスモードに入って肛門も緩んだんでしょうね〜。

リラックスさせてあげるためには、赤ちゃんの姿勢と発達に寄り添った育児をしてあげることが大切です。

赤ちゃんケアや講座でぜひ学んでいただきたいです。

赤ちゃんの下痢はいつもと違うがポイント!

赤ちゃんが下痢しているかどうかに関しては、便の性状より、回数で見分けてください。
特に完全母乳だったり、混合でも母乳が多い場合は、うんちが水っぽくて、性状では見分けがつきにくいです。

いつもより、「ゆるい」「回数が多い」「色が薄くて水っぽい」などでも見分けがつくと思います。
「いつもより◯◯」というのがポイントでもあります。

ただ。。。いつもと変わりないのに下痢あります。
実は、ずっと下痢ということもあります。

助産師のくせに私もこの「ずっと下痢」に気付いてあげられなかった母親の1人です。

下痢の原因と下痢かどうかの見分け方とその対応

私の経験から、下痢の見分け方は
・うんちの回数が1日10回を超えている(チョビチョビうんちも一回です)場合。
・うんち回数が多いせいで、お尻がただれている。

そして、その対処としては
・母乳の場合は、ママさんが、乳製品はもちろん、乳製品や乳糖が入った物も食べない。
・ミルクの場合は、乳糖不耐用のミルクに変える。
・母乳やミルクの量を少し減らす。

ことを試してみて欲しいです。

私は完全母乳で、時々、夫にあづける時にミルクを飲ませていました。
病院の先生には乳糖不耐があるから母乳をやめたほうがいいと言われましたが、当時まだ、生後1ヶ月くらいだったので、母乳を辞めることに抵抗があり、上記の対処をしたところ、うんちの回数が激減しまし、お尻のただれも治りました。

うちの次男のように、元々お腹が弱い赤ちゃんもいますが、何かをきっかけに、下痢になり、その後なかなかうんちの回数が戻らず下痢が良くならないと言う場合もあります。
この場合も、乳糖不耐に一時的になっている可能性がありますので、上記を試してみてください。

母乳やミルク飲ませすぎも下痢や便秘の原因に

母乳やミルクの飲ませすぎは下痢や便秘の原因になります。
・1日の体重増加が50g以上
・良く「うなる」
・よく「吐く」

下痢や便秘に加えて、このような症状がある場合は飲ませすぎている可能性があります。

・母乳なら吸わせる時間を短くする。
・ミルクは量一回料を20ml程度減らす。

などの方法も同時にお試しくださいね。

何人ものケアルームママさんにお伝えしており、下痢になるような病気を指摘されていない場合は、ほとんど効果があります。

おむつかぶれなどでお尻がただれている時の対処

そして、お尻のただれがひどい時は
・お尻ふきを使わない。
・お尻を毎回お湯で洗う。
・お湯で洗ってから、擦らないように拭く。
・ドライヤーなどで、お尻の割れ目ちゃんまでしっかり乾燥させる(火傷注意!)
・時々、お尻を出して、腹這いにして日光浴(目を離さない!)

これでかなり良くなります。

これでも良くならない場合は、何か感染(カンジタやトビヒなど)している可能性がありますので、小児科か皮膚科にご相談ください。

母乳の赤ちゃんのうんちは、ママさんの食べ物に影響を受けます。
ママさんの水分が足りなかったりしても便秘になったりもします。
乳製品をとっただけで、下痢になったりすることもあります。

妊娠中もですが、授乳中の方が、食べ物を見直す必要があります。

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