最近の女性は筋力が低下してきていると言われています。
これは体を支えるインナーマッスルです。
研究データー的根拠から言うと、
森下 春枝、功刀 梢、益井 洋子らによる
女子学生における「背筋力」の推移とその測定意義
ー体力自己評価と授業効果の指標としてー の研究より表を抜粋しました。
これは背筋力の推移です。この女子大学生がどんどん低下しているのが分りますね。
背筋力は体を支える力を表していると言われており、自分の体重以上は最低限なければいけないわけです。
例えば、体重50Kgの人は、背筋力は50Kg以上ないと体を支えることができないと言うことになります。
流石に2本足で立って歩いて生活しているので、自分の体重より背筋力が低いことは考えられませんが。。。
でも、体重プラスどのくらいの余裕があるのか?と言うことが重要になってくるわkです。
体重50kgの人の背筋力が55kgだったとしたら、すでに55kgのうち50kgは体を支えるだけで常に使われていますので、残り5kgと言うことになります。
となると?妊娠して、徐々にお腹が大きくなって、体重増加が5kgを超えた時点で、その人の耐荷重はオーバーです。
妊娠中に体重が10kgくらい増えたら、動けなくなるかも???
体重が増えたからって、背筋力は増えませんからね。。。
そんな人が、育児したらどうなりますか?
赤ちゃんだって、最初は3kgくらいですが、3ヶ月で2倍6kg!3ヶ月で、耐荷重オーバーです。
抱っこして、ママバック持って、買い物した物持って、、、もう無理ですよね?
なので、女性の背筋力は体重の1.5倍、体重50kgの人は背筋力75kg必要とされています。
そう考える、上の表の平均の背筋力の推移の低下が生活に支障をきたすレベルになりつつあると言えます。
2012年は平均背筋力は61kg。ってことはこの女子大学生の平均体重が40kg以下だとOKということになります。
流石にそれはなさそうですよね〜。
なので、厳しいですよね。
現在の女性筋力低下しているという根拠です。
もう一つ筋力低下の根拠になりつつある最近の傾向は、
「尿もれ当たり前」という風潮。
尿もれについては、他の記事でも触れていますが、骨盤底筋群という筋肉の働きが低下していると起こります。
つまり、尿もれが当たり前」という風潮で、尿もれナプキンの売り場面積がどんどん増えてきているということは、骨盤底筋群の働きが弱っているということになります。
しかも、骨盤底筋群は骨盤を支える筋肉の一つで、
骨盤底筋群の働きが低下しているということは?
骨盤の支えが弱くなっているということ。
骨盤の支えが弱いということは?
背骨(脊柱)の支えが弱いということ。
背骨(脊柱)の支えが弱いということは?
姿勢が悪くなるということ。。。。
先に述べた、背筋力も体を支える筋力なので、
背筋力が低下しているということは?
体が支えられない。
体支えられないということは?
姿勢が悪くなるということ。。。。
どっちから考えても、同じ結果になります。
そして、姿勢が悪いという言葉を言い換えると、、、これは、
脊柱の生理的湾曲が保たれていない状態を言います。
脊柱は横から見ると?
首付近が 前に湾曲
背中付近は 後ろに湾曲
腰付近は 前に湾曲
お尻付近は 後ろに湾曲
という感じに曲がっています。これが脊柱の生理的湾曲と言います。
生理的湾曲は2足歩行でバランスを保つために必要です。
そして、同時に曲がることで、重たい頭と、内臓を支えています。
脊柱の生理的湾曲が保たれていないと、バランスと、頭と内臓を支える力が弱くなりますので、さまざまな不快な症状とトラブルが出てきます。
この不快な症状とトラブルについて、そして、
筋力低下に負けない体づくりのためのセルフケアと日常生活動作については骨盤ケア講座でお話ししています。
ぜひご受講ください。