卒乳・断乳はいつから始めればいいのかとその方法について

ケアルームママさんに卒乳についてよく質問されます。
どうやればいいの?
いつがいいの?
どのくらいで出なくなるの?

私の中ではやり方、卒乳時期について、決まったものはないです。
ママさんの都合がいい方法でやっていいですよ〜とお答えします。

卒乳と断乳の意味は違う

卒乳、卒乳と言いますが、実はこれは、正確には「お子さんが自分から母乳をいらない、もう飲まないとなって、おっぱいをやめたこと」をを示します。
なので、ママさんの都合で、母乳をやめた場合は何歳であっても「断乳」になります。

いつ卒乳したらいいですか?と言っている時点で、それは断乳です。
卒乳はお子さんが突然なんの前触れもなく、飲まなくなるので、親の都合で時期を調整できるものではなく、突然やってくるものになります。

卒乳のタイミング

助産師として、沢山のお子さんを見て思うことですが、生後10ヶ月〜11ヶ月くらいの時に、多くのお子さんが母乳に固執しなくなる時期がくるように思います。

母乳ケアにいつも一緒についてきているお子さんは、オッパイのケアが始まると、ケアしていない方のオッパイをニコニコしながら飲んでいることが多いですが、それを突然やらなくなるんです。おもちゃで遊んでもいても、ニコニコ近づいてきてパックっとおっぱいを飲んでいたのに、呼んでも、オッパイを見ても飲みに来ないのです。

こうなった時に、ママさんに聞くと、「そう言えばあまり飲みたいって言わなくなってきた」などと言われる場合が多いです。

こう言う感じにお子さんがなっている時に、ママさんから引いてあげて欲しいです。そうすると、無理なく、卒乳、もしくは卒乳に近い形で断乳ができます。

卒乳を引き延ばしてしまう原因

ですが、この時期に、ママさんが引かないでいると、オッパイ星人になってしまう気がします。

生後10ヶ月〜11ヶ月の時期にオッパイを欲しがらなくなると、ママさんとしては「え〜寂しい。まだもう少し飲んでいてよ〜」と言う気持ちになって、欲しがっていなくても、母乳をあげてしまったり、突然授乳間隔が空いてしまいオッパイが張るため飲ませてしまったりして、気がついたらオッパイ星人になっている場合が多いように思います。

なので、卒乳もしくは卒乳に近い形の断乳をしたいのであれば、その時期を逃さないことだと私は思っています。

母乳はいつまで飲ませるべき?

母乳を飲ませることには色んな考えがあり、◯歳とかまで飲ませるべき!とか色々ありますが、私はそこまで強く考えている信念はありません(笑)

卒乳の時期について相談されたり、お子さんのおっぱいへの固執が感じられなくなったような様子を見た時には、参考までにこの話をさせていただきます。

なので、ママさんの都合でいつやめてもいいし、好きなだけ母乳をあげていいと思っています。

私はママさんの希望を伺って、助産師として状況分析をして、専門家的な知識をわかりやすく説明した上で、ママさんの希望の方向にできるだけ添えるようにお手伝いさせていただきますのでご相談くださいね。

卒乳後のおっぱいのケアも忘れずに!

ケアルームではおっぱいをやめた後のケアも大切と考えお勧めしております。
母乳が出なくなっても、すぐに母乳が作られなくなるわけではなりません。

出してなくても微妙に作られてます。放置していても自然と吸収されるものをありますが、しこりとして残るものもありますので、きれいにリセットしておくために、全く出なくなるまで、数ヶ月に一回くらいのペースでケアを受けていただいております。

ケアルームで、過去に2人ほど、卒乳後の乳腺炎でケアにいらしたことがあります。授乳中の乳腺炎と違って、母乳が出なくなっているので、ケアしても解決は難しく、お二人とも乳腺クリニックで切開して、膿を出す処置をするしかありませんでした。お二人とも、母乳をやめた後のケアが不十分な方でした。

母乳をやめた後にも乳腺炎のなる可能性があり、なってしまうと、授乳中より重篤になりやすのでしっかりとケアすることをお勧めしたいです。

全く出なくなるまでの期間は、人それぞれで数ヶ月の方もいれば、数年の方もいてなんとも言えませんが、トラブルを防ぐためには、なるべく、出なくなるか、おっぱいがゴリゴリしなくなるまではケアで、排乳して、血流をよくした方が良いと考えます。

母乳をやめた後のケアは、次の授乳に向けて、オッパイの状態を良い状態にしておくことにもつながりますし、もう授乳をしないと言う方も、しこりのないオッパイのためにお勧めしたケアです。

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